転職・起業

彼女が起業を通して、日本人に伝えたいもの (1/3ページ)

 今日生まれた赤ちゃんに日本の伝統を伝えたい

 和える社長 矢島里佳(やじま・りか)さん

 矢島里佳さんが和(あ)えるを起業したのは大学4年のとき。子ども向けの商品はすべて“ジャーナリスト活動”から生まれたという。

 慶應義塾大学法学部に入学した矢島さんは、日本のものづくりの技術を脈々と受け継ぐ職人に会いたいと、出会った人に企画書を渡しては思いを語り、旅行会社の季刊誌や週刊誌のコラム連載を手がけることに。取材する中で、伝統産業の担い手が高齢化し、滅びつつあるといったステレオタイプの報道をくり返すメディアのあり方に疑問を感じた。

 「実は多くの若い職人さんが魅力的なものづくりをされていたのです」

 しかしそのことが知られていない。子どもの頃から伝統産業品に触れる機会があれば、伝統を次世代に伝える循環が途切れることはないはず。

 「そこで“今日生まれた赤ちゃんに、日本の伝統を伝えるジャーナリスト”になろうと考えました」

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