社長を目指す方程式

社長になる人は動機付けがうまい 社員のやる気を引き出す「5つの特性」 (2/5ページ)

井上和幸
井上和幸

 【1】技能多様性【2】タスク完結性

 我が社ごとで恐縮ですが、経営者JPでは社員の業務担当の仕方を「仕事の流れ、関連性を重視したマルチタスク型」にしています。

 例えば、Aさんはセミナー事業と会員事業、広報業務を兼務しています。こうすることで、外部向けセミナーの企画をすることと、それを発信すること、そこから顧客が流入してくるプロセスの管理、実際のセミナー運営までを担当することで、一連の全体の流れを見て、自分の責任と裁量で試行錯誤することができます。実際の顧客にも開催セミナーの場で触れるため、そこで得たリアルなFBをまた次のセミナーの企画内容や広報の仕方にも反映していく。

 その過程を通じてAさんは、さまざまな職務スキルを身につけていきます。

 「5つの特性」のうち、「【1】技能多様性」と「【2】タスク完結性」を満たしているわけです。

 仕事はなるべく「大きく」切り取って担当しよう(させよう)、ということです。全体が見られて、様々な技を繰り出せるほうが、仕事に意味とやりがいを見出せると考えています。

 【3】タスク重要性

 昔、某ベンチャー時代に、ある幹部の行動が問題になっていたことがありました。女性社員たちから私に、「ちょっと**さんに言ってくださいよ(怒)」とクレームの嵐が…。

 事の顛末は、ある日の夕方、幹部のBくんがサポートスタッフのCさんに「これ、明日の朝までにやっておいて。お客さんに持っていくから」。Cさんは、(「えー、今から? これからやったらかなり残業することになるのに…」)。しかしBくんが明日お客様の所に持参するということで、Bくんの対顧客満足のために頑張ろうとかなり宵越しまで時間をかけて資料を作成しました。

 翌朝、CさんがBくんの机の上を見ると、その資料が置かれたままではないですか。Bくんはお客様の所に出かけています。「あれ?? 資料忘れてる!!!」、慌ててCさんはBくんの携帯に連絡。するとBくんは、「あ、忘れてた。いいよいいよ、たいした資料じゃないから」。これでCさんは完全にキレたことは、言うまでもないでしょう。

 せっかくの仕事が「意味ない」と言われたり感じさせられたら、やっている当人は虚しいばかりですよね。

今回の社長を目指す法則・方程式:

ハックマン=オルダムの職務特性モデル「モチベーションが上がる仕事の5つの特性」

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