経済インサイド

地方に都市部の高スキル人材 副業解禁の流れでマッチング (2/3ページ)

 同じように、豊富な経験と優れた知識を持つ人材を地方に環流させようとしているベンチャー企業がgrooves(グルーブス、東京都港区)。同社の地域貢献副業マッチング(お見合い)サービス「スキルシフト」は、都市部で働く優秀な人材と、地方の中小・ベンチャー企業とを副業で結びつける。

 具体例としては、経営企画やマーケティングに精通した首都圏の大手企業に勤務する人が、副業で通勤途中や週末に地方の中小・ベンチャー企業に立ち寄り、販路開拓などで助言する、といったケースが挙げられる。

 平成29年12月に始まったこのサービス。すでに首都圏などのビジネスマン約1300人、地方の中小・ベンチャー企業約130社が登録している。鈴木秀逸スキルシフト事業部長は「特に地方では企画職の経験を持つ人材が少なく、企業の新規事業展開が難しい」と話す。

 副業によるわずかな時間とはいえ、専門知識を持つ人材の協力が得られる。地域活性化の切り札としてスキルシフトを活用したい、と自治体からの相談も相次いでいる。

 このほかにも、社会起業家育成支援などを手がけるETIC(エティック、東京都渋谷区)は、会社を辞めずに地方企業の課題解決に参画できるプロジェクト紹介サイト「YOSOMON(ヨソモン)!」を28年に開設した。シューマツワーカー(東京都渋谷区)など、副業支援サイトを運営する各社も力を入れている。

 副業による人材の地方環流を促進しようと、政府も動き出した。5月15日に開かれた未来投資会議(議長・安倍晋三首相)では、今夏にまとめる成長戦略の骨子が示され、副業や兼業、中途採用や経験者採用などを通じて多様な人材の活用を求める方針が打ち出された。

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