SNSで“信用”を得ておく
まさにコレなのだ。もちろん、宮迫も田村もSNSを使ったというわけではなく、記者会見をし、マスメディアでその様子が報じられたのだが、こうした会見をする価値アリ、と思われている人間以外でも、会見に代わるのが「SNSでの発信」なのである。
世論は「判官びいき」である。だからこそ、告発者はいかに理不尽な対応を受けたのか、そして証拠は揃っていることなどを明言すれば、あとは勝手にネット世論が味方してくれるほか、マスメディアも動き始める。
こうした武器を持つことは自分の人生を守るためにも必要なことだ。だが、「SNSに業務の内容を書くことは禁止。退社した後もそれは同様である」といった誓約書を書かせられることもあるだろう
ただ、悪事をバラした場合は、その誓約書の有効性が法的にどうかはさておき、世論的には「誓約書を書かせること自体がブラックだ!」という反発に繋がる。
パワハラを含めた理不尽な扱いを回避するには、ツイッターのIDは持っておき、数百人程度のフォロワーから「この人の発信する情報は信用できる」といった評判は得ておいて損はない。
【ビジネストラブル撃退道】は中川淳一郎さんが、職場の人間関係や取引先、出張時などあらゆるビジネスシーンで想定される様々なトラブルの正しい解決法を、ときにユーモアを交えながら伝授するコラムです。更新は原則第4水曜日。アーカイブはこちら