元受付嬢CEOの視線

副業容認が会社を強くする理由 解禁は本当にリスクなのか (1/3ページ)

橋本真里子
橋本真里子

 最近は働き方改革の一環として副業をめぐる話題も多いですね。メディアでは「闇営業」というワードが取り上げられ、ネガティブなニュースも耳にします。闇営業をめぐる是非についてはいろんな見方や考え方があると思いますが、広く括ると、これも「副業」のひとつと捉えられるかもしれません。

 私は受付嬢時代、派遣社員として職務にあたっていたので「副業OK」でした。今回は、受付嬢時代の私の副業、そして私が代表を勤める会社で「副業OK」にしている理由など、私が副業とどう向き合い、これからどう向き合っていくべきかをお話ししたいと思います。

受付嬢の副業事情

 受付嬢の仲間の中には副業をしている人も多くいました。私たちは働いた時間や日数で賃金を頂いていたので、稼働日が少ない月(例えば、年末年始やお盆休み)は収入が下がってしまうのです。この点では「正社員の人はいいな」と思うこともありました。正社員の場合は、労働時間の増減に関わらず毎月一定の給与がもらえるからです。

 受付嬢の中には、“本業”が夏休みに入ると、違う派遣先で仕事をしたり、中には常に週末だけ別の会社で受付をして週6~7日働く人もいました。

 私の場合はというと、基本的に副業はしていませんでした。週5日、リーダーという立場でお仕事をしていましたが、週末はリフレッシュして頭を切り替える時間を持たないとモチベーションの維持が難しかったからです。決して収入的に余裕があったわけではありませんが、「今働かせてもらっている会社でもっと結果を出して、賃金を上げることが私にとっても会社にとってもいい結果に繋がる」と考えていました。

卒業2年前から副業を開始

 しかし、そんな私も受付嬢を卒業する2年ほど前から副業を始めました。それは、とあるスタートアップ企業の「顧問」のようなお仕事です。

 副業を始めたのは、当時、受付嬢を辞めた後に起業しようと決心したからでした。起業にはお金も知識も必要です。受付嬢しか経験したことがなかった私は、知り合いだけは多く(笑)、そのネットワークに魅力を感じたスタートアップの経営者から資金調達やアライアンスを実行するにあたっての“ハブ”になって欲しいと依頼を受けたのです。

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