問題2の解答
新メニューの「山盛りホットケーキ」と「大満足の巨大パフェ」、そして既存メニューの定食は、いずれも「お腹がいっぱいになる」という機能を有しているので、顧客が同時には購入しづらくなってしまっている。
では3問目です。
問題3
あるスニーカーショップが顧客層を広げたいと考えています。
インターネット商店街に出店することで今まで接触できていなかった、「オンラインでしか購入できない地域に住んでいる層」を取り込めると考えました。たとえインターネット商店街に支払う手数料が高くても、売り上げ増に繋がると考えています。
「考えのダブり」の視点で問題はないか検証してみましょう。
問題3の解説
「既存顧客」と「オンラインでしか購入出来ない層」は確かにダブりがありませんね。後者は来店できない層なのですから。
ここで気をつけたいのは、「分けることが目的ではない」ということです。現在の目的は顧客が「来店する層」と「オンライン購入層」の2つになり、売り上げを高めることです。しかし、顧客を「来店する層」と「オンラインで購入する層」になると考えた時に、
- 「既存顧客」=「来店する層」
- 「新規顧客」=「オンラインで購入する層」
とはなりません。
実は、「既存顧客」の中には「来店できるがオンラインで購入できる層」が含まれているのです。この層の分量を見誤ると、既存の来店者の多くが、オンライン購入者層へと移ってしまうという現象により、手数料がかさみ売り上げを大きく下げることもあり得るのです。図に落とし込むとこのようになります。
つまり、解答はこのようになります。
問題3の解答
「オンラインで購入する層」と「既存顧客」では「既存顧客だけれどもオンラインで購入する層」がダブる結果となる。
ダブりは身近にもある
ロジカルシンキングの紹介本などではMECE(モレなくダブりなく)の説明で簡単に触れられているだけのことが多いのですが、「ダブり」による非効率は身の回りにたくさんあるものです。使える武器にするには、「分類してみましょう」という演習問題にとどまらず、実際の商品ラインナップなどを題材にしてチェックしてみるのが良いでしょう。
次回のテーマは「『なぜ?』で根本解決」です。
【今日から使えるロジカルシンキング】は子供向けにロジカルシンキングのスキルを身につける講座やワークショップを開講する学習塾「ロジム」の塾長・苅野進さんがビジネスパーソンのみなさんにロジカルシンキングの基本を伝える連載です。アーカイブはこちら