働き方ラボ

出産・育児・介護…人生の要所で直面する「時間の制約」どう対応すべき? (2/3ページ)

常見陽平
常見陽平

 このように、「働き方改革」という名の「早く帰れ運動」の影響の他、自分自身もライフイベントやライフステージの変化によりなんらかの制約のもとで働かなくてはならないことがあることを認識しておきたい。「24時間働けますか?」という時代ではないが、普通に8時間+α働くことにも制約が生まれる可能性があるのだ。そのとき、あなたはどうするか?

 やや自分語りになるが、時間の「制約」がある状態で働いたことが何度かある。会社員時代、何度かメンタルヘルスの問題で倒れた。5カ月の休職を経て復帰した。数カ月、時短勤務で働いた。復帰したての頃は午前勤務、それから15時というように次第に時間が伸びていった。以前のように働くことができなくなった。正直、当初は体調にも不安があり、退社時間まで働くのが精一杯だった。一方、退社時間が決まっているので、自分の時間は有限なのだと認識するようになった。

 現在は2歳の娘を育てる生活をしている。このたび最新作『僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う』(自由国民社)をリリースした。この「兼業主夫」生活をまとめたものだ。外資系IT企業にフルタイムで勤める妻とともに子育てに没頭している。1日6時間、育児と家事に関わっている。必然的に働く時間が足りなくなる。朝5時から7時までが、仕事のゴールデンタイムだ。この時間に集中して原稿を書く。その後、朝ごはんに保育園の送り迎え、出勤とバタバタと時間がすぎていく。18時半には仕事を切り上げ、今度は保育園のお迎えだ。さらに、買い出しに夕飯の料理、お風呂と続き、バタバタと時間がすぎていく。娘が寝る頃には私も疲れ果てているので、仕事にならない。つまり、仕事に使える時間が極めて限られた状態である。

 率直に、キャンディーズじゃないが「普通の男の子に戻りたい」と思う瞬間はある。つまり、思う存分働き、遊んでいた時代に。もちろん、娘と過ごす時間はなんにも代えがたいのだが。

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