働き方ラボ

出産・育児・介護…人生の要所で直面する「時間の制約」どう対応すべき? (3/3ページ)

常見陽平
常見陽平

 もっとも、体調不良による休職、復帰などの経験もあり、制約のもとに働くことは慣れていた。これは、産休・育休から復帰する女性社員がこれまで経験してきたことだと思うと複雑な心境になる。

 このように、ライフイベント、ライフステージに関連する制約によって、以前のようには働けなくなることがあることを認識しておきたい。いま、若くて独身で、バリバリと働いている人も、ぜひ来るべき日に備えて、今から働き方を見直しておきたい。

ちなみに、私が意識しているポイントは

  • 1日において15分単位で空き時間を把握し、どこで何をやるかを確定すること
  • 1つの仕事にかける時間を決めること
  • 意味のある無駄をつくること

 この3点だ。特に2は有効だ。かける時間を決めると、ダラダラと仕事をしなくなるし、予定も組みやすくなる。また、時短モードで切羽つまるのもよくないので、意味のある無駄は常に意識する。どんなに忙しくても、ゆっくり新聞や読書を楽しむ時間や、街をぶらぶらする時間は確保する。

 もっとも、時間の制約が厳しい状態で働くと、明らかにパンクしてしまうこともあるだろう。その際は、正直に弱音をはくこと、誰かの助けを求めること、優先順位をつけることも大切だ。仕事は個人ではなく、チームで行うものである。この「やりくり」ができるマネジャーが今、求められている。

 バリバリとがむしゃらに働ける時間は意外に短いかもしれない。ウルトラマンのように時間を決めて戦いぬく働き方を身につけよう。

常見陽平(つねみ・ようへい)
常見陽平(つねみ・ようへい) 千葉商科大学国際教養学部専任講師
働き方評論家 いしかわUIターン応援団長
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。主な著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus