社会・その他

京アニ容疑者発言「ぱくられた」可能性低く 各社、取り扱いは厳重・慎重 (1/3ページ)

 アニメ制作会社「京都アニメーション」の放火殺人事件では、青葉真司容疑者(41)が事件直後に「ぱくられた」と発言し、京アニに小説を投稿していたとみられることが判明した。京アニ側は、投稿作品は形式的な問題で1次審査で落選するなどしており、「類似点はないと確信」と発信しているが、一部ファンには「もし類似していたら作品が見られなくなるのか」と不安がる声も。果たして一般公募の創作物がプロによって盗用される事態は起こり得るのだろうか。

 投稿作品公表は?

 「展開やせりふが類似していたらダメなのか」

 「もし自分の作品を盗作されたら悲しい」

 事件に関連し、インターネットのSNS(会員制交流サイト)上ではこんな意見が寄せられている。

 発端は事件が発生した7月18日、現場となった第1スタジオ(京都市伏見区)付近の路上で青葉容疑者が身柄を確保された際に話したとされる「俺の小説をぱくった」という発言だ。京アニは約10年前から「京都アニメーション大賞」としてプロ・アマを問わず小説を公募している。

 京アニ側は同30日、代理人の桶田大介弁護士が「青葉容疑者と同姓同名で一部住所が一致する人物から応募があった」と公表。一方、投稿作品は形式面で1次審査を通過せず、そのため社内では共有されなかったとした状況を挙げ、京アニ作品との間に類似点は「ないと確信している」と強調した。

 ただ、投稿作品について「著作権法上、公表権の問題もあり公表できない」(桶田弁護士)とした。このためSNS上では、「誤解を避けるために内容を公開した方がよいのでは」という意見が寄せられたり、反対に「(公開して)少しでも一致する箇所があると京アニが非難されるのでは」と心配するなど一部に動揺も広がった。

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