ミラノの創作系男子たち

異郷でスタートアップを支援 「アナリストでなくクリエイターと自覚」 (3/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 多くのクリエイターは料理を重要視するけど、どうなの?

 「いや、全然だめ。実にテキトーだ」

 味に興味ない?

 「甘いのは大好きだ。チョコレートはとくに。高い方が美味いよね(笑)。カカオがたくさんでないのがいい」

 こんなことを話していたら、だんだんとぼくが質問される側になってしまった。沢山のアイデアや構想がでてきても、それらをなかなか実践に移すことができない。この問題をどうやりくりしているのか?と。

 ぼくは自分で独立して仕事を始めた頃、次のようなことをある人に言われたことがある。

 「釣り糸をいろいろと放っておけば、どこかの浮きがピクピクと動いてくるものだ。そのタイミングを逃さないのがコツ」

 このメタファーをよく思い出す。ただ、サーシャには別の説明が良いと瞬間的に思った。スマホやモレスキンのノートに思いついた言葉やフレーズをその場で記録しておき、数週間に一回くらいの割合でじっと眺める。

 そして、たまにその突っ込みたいテーマをコラムに書いて深めたりする…ということを話したら、「前半は同じだが、コラムを書く時間なんて、どうやって見つけるのだ?」と聞かれた。

 彼はもう少し余裕のある時間をもたないといけない、と思うタイミングがくるはずだと感じた。それほどに多忙で走り回る日々らしい。そんなコミュニティの世話役に名乗り出てしまう性格には無理な話か(笑)。

安西洋之(あんざい・ひろゆき)
安西洋之(あんざい・ひろゆき) モバイルクルーズ株式会社代表取締役
De-Tales ltdデイレクター
ミラノと東京を拠点にビジネスプランナーとして活動。異文化理解とデザインを連携させたローカリゼーションマップ主宰。特に、2017年より「意味のイノベーション」のエヴァンゲリスト的活動を行い、ローカリゼーションと「意味のイノベーション」の結合を図っている。書籍に『イタリアで福島は』『世界の中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』。共著に『デザインの次に来るもの』『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?世界で売れる商品の異文化対応力』。監修にロベルト・ベルガンティ『突破するデザイン』。
Twitter:@anzaih
note:https://note.mu/anzaih
Instagram:@anzaih
ローカリゼーションマップとは?
異文化市場を短期間で理解すると共に、コンテクストの構築にも貢献するアプローチ。

ミラノの創作系男子たち】はイタリア在住歴の長い安西洋之さんが、ミラノを拠点に活躍する世界各国のクリエイターの働き方や人生観を紹介する連載コラムです。更新は原則第2水曜日。アーカイブはこちらから。安西さんはSankeiBizで別のコラム【ローカリゼーションマップ】も連載中です。

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