働き方ラボ

就職・転職先が悲惨だった…「求人詐欺」を見破る3つのポイント (3/3ページ)

常見陽平
常見陽平

 3.「若手が活躍」「高収入」に気をつけろ

 私は20年近く、毎年、リクナビやマイナビに学生のふりをして登録をし、企業の採用活動をウォッチしている。勤務先の大学で就職関連の委員もしており学生の動きもウォッチしている。

 長年就活を見ていると、毎年、学生がひっかかりそうになるブラック企業というものを発見する。そう、高い収入で訴求し、奨学金という名の借金を抱えた学生たちが騙されそうになるのである。

 新卒、中途問わずに明らかに年収が相場より高い求人には注意をするべきだろう。いや、賃金が高いことは歓迎だ。日本はもっと賃金を上げるべきである。ただ、明らかに相場よりも高い場合はその分、仕事がきつい可能性があるのではないかと疑ってみるべきだ。

 提示されている金額は、目標を大きく達成し成果を出した人のみということもあり得る。条件は細かく確認しよう。

 そもそも論で言うならば、内容が実態と乖離するような求人広告が存在し、掲載されてしまうこと自体が問題だ。リクナビ、マイナビなどの就活プラットフォーマーを許認可制に移行するなど、規制の強化も検討の価値があるだろう。

 求人詐欺はいま、そこにあるリスクだ。安心して就職・転職できる社会を望んでやまないが、まずは情報の確認に力を入れよう。

常見陽平(つねみ・ようへい)
常見陽平(つねみ・ようへい) 千葉商科大学国際教養学部専任講師
働き方評論家 いしかわUIターン応援団長
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。主な著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus