すっかり冷え切った採用事情に直面した第9管区では、現役の海上保安官をリクルーターに指名▽教育委員会や学校にリーフレットを配布▽若者を対象にした職場体験-などを実施。高校生だけでなく、小学生のころから働きかけ、「海上保安官はかっこいい」というイメージを浸透させようとしている。
7月には、新潟市中央区のデンカビッグスワンスタジアムで行われたサッカーJ2、アルビレックス新潟のゲームで、連携イベントを実施。ハーフタイムに「保安官募集」の横断幕を掲示するなどした。
第9管区の小平敦総務部長は「海上保安官は、とてもやりがいのある仕事です。巡視船の乗組員の一体感を感じられる魅力がある」とアピールする。
ワークライフバランス
平成28年、政府が関係閣僚会議で「大規模事案の同時発生に対応できる体制の整備」を決定したことなどを受け、海上保安官の定員増が続いている。今年度末の定員は1万4178人だが、数百人規模の欠員が出ており、日本周辺海域でわが国の主権と治安を守るには、人員確保が急務だ。外国漁船による違法操業が横行している大和堆を抱える第9管区も例外ではない。
海上保安庁本庁は少子化が進む中で要員を確保することを目的とする検討委員会を設置。ワークライフバランスの観点から業務効率化を進め、休日増や残業減、男性の育児休暇の取得促進など、魅力ある職場をつくっていく方針だ。