「最先端ではない」のにシェアを奪ったLINE
もはやインフラのようになりつつあるメッセージアプリ「LINE」も同様です。携帯電話で使える文字メッセージはすでにSMSとして存在しました。iPhoneが登場したタイミングでもiPhone同士では使える「iMessage」というサービスを用意していました。また2011年のLINE登場より前に、欧米の「WhatsApp」や韓国には「カカオトーク」があったのです。決して最先端ではない技術を使い、ユーザーとして徹底的に使い勝手を研究することでやっと「使いやすい」を実現したのです。
品質と同時に「後発サービス」に必要なもの
ベンチャーやスタートアップという言葉を聞くと、「全く新しいイノベーション」を想像してしまいがちですが、そんなことはありません。後発サービスであっても優秀であれば顧客がスイッチ(切り替え)してくれる分野は増えています。
以前は大企業が「巨大な資金」を投下して乗り込んでくるのが後発の典型例でしたが、tonariのようにわずか2人で始まった開発に人もVC(ベンチャーキャピタル)もすぐに集まってくるという例は増えてきています。コンビニのお菓子コーナーを見れば、似たような商品が続いて、結局どれが残るかはわかりませんよね。このような「先行者」の利益がそこまで多くない分野が存在するのです。
そこで品質と同時に重要なのは「メッセージ」です。自分たちの差別化要素をしっかりと伝え、消費者に「それは重要な要素だ!」と刷り込むことなのです。
【今日から使えるロジカルシンキング】は子供向けにロジカルシンキングのスキルを身につける講座やワークショップを開講する学習塾「ロジム」の塾長・苅野進さんがビジネスパーソンのみなさんにロジカルシンキングの基本を伝える連載です。アーカイブはこちら