ローカリゼーションマップ

社会学的見地からラグジュアリー研究 正月早々、背筋がピンとした“出会い” (3/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 仮に彼女がこのテーマで既に有名な研究者であれば、ぼくが彼女に会う機会もあるはずだ。言うまでもなく、ぼくがそういう「サークル」で声をかけられやすい立場にいるわけではなく、単純にぼくが彼女の成果を目にする確率が高くなるとの理由だ。

 だが前述したように、彼女は30代前半の「これから」の研究者だ。リアルな行動範囲で彼女とダブるところは、ほぼ何処にもない。それでも、あるテーマをほじくり回していると、いつかどこかで今回のような出逢いがおこる。

 つくづく、ネットワークとは世に知られた人とのネットワークではなく、「これから」が期待できる人たちとのネットワークに意味があると感じる。既に名のある人と知り合うのはそう難しいことではない。しかし、潜在力の高い人たちと知り合っていくには、かなりの努力が必要だ。

 常に嗅覚をきかせ、今あるネットワークに満足しないオープンな態度を維持しないといけない。たまに惰性に走ることもあるが、正月早々このような経験を得ると背筋がピンとする。ここから勢いをつけていこう。

安西洋之(あんざい・ひろゆき)
安西洋之(あんざい・ひろゆき) モバイルクルーズ株式会社代表取締役
De-Tales ltdデイレクター
ミラノと東京を拠点にビジネスプランナーとして活動。異文化理解とデザインを連携させたローカリゼーションマップ主宰。特に、2017年より「意味のイノベーション」のエヴァンゲリスト的活動を行い、ローカリゼーションと「意味のイノベーション」の結合を図っている。書籍に『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?:世界を魅了する<意味>の戦略的デザイン』『イタリアで福島は』『世界の中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』。共著に『デザインの次に来るもの』『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?世界で売れる商品の異文化対応力』。監修にロベルト・ベルガンティ『突破するデザイン』。
Twitter:@anzaih
note:https://note.mu/anzaih
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ローカリゼーションマップとは?
異文化市場を短期間で理解すると共に、コンテクストの構築にも貢献するアプローチ。

ローカリゼーションマップ】はイタリア在住歴の長い安西洋之さんが提唱するローカリゼーションマップについて考察する連載コラムです。更新は原則金曜日(第2週は更新なし)。アーカイブはこちら。安西さんはSankeiBizで別のコラム【ミラノの創作系男子たち】も連載中です。

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