社長を目指す方程式

不透明な時代に、私たちはどうキャリアを考え動けば良いのか (1/2ページ)

井上和幸
井上和幸

《今回の社長を目指す法則・方程式:井上和幸「目的型キャリアと展開型キャリア」》

 本稿執筆時点で、新型コロナの感染拡大が始まって丸1年。未だ収束の目処は立ちにくい状況が続いています。

 このなんとも先の見通しにくい時代、当社には上司の皆さんからの「これからのキャリアをどう考えればよいのでしょうか」というご相談が一層増えています。今回はそのような上司の皆さんのお悩みにお答えしてみましょう。モヤモヤしたお気持ちが、きっと晴れると思いますよ!

 「目的型」キャリアと「展開型」キャリア

 私たちがキャリアについて考える際、「目的型」と「展開型」の2つの考え方があります。

 「目的型」とは、未来のある時点にゴールを定め、そこを目指して進む考え方。 「展開型」とは、足元のことを一生懸命やった結果、行くべきところに辿り着くという考え方です。

 さて、いったいどちらが正しい歩み方なのでしょうか?

 人にはタイプがあり、ゴールから遡った取り組み方が得意だという人もいれば、それは苦手で目の前の現実に向き合ってコツコツ歩みたいという人もいます。「夢に日付を」タイプと、「気まま波乗りサーファー」タイプですね。余談ですが、この2タイプが今回テーマのようなキャリア論バトルをしますと、お互い水掛け論となって絶対に結論が出ません(笑)。

 アメリカの古いことわざに「散歩をしていて気がついたらエベレストの頂上にいた、ということはあり得ない」というのがあるそうですが、確かに、何かを目指して取り組むからこそできること、身につくことが多くあります。達成しようと思って奮闘努力し取り組むからこそ、商品やサービスが完成できた、売上目標を達成できたという結果が出る。これは確かな事実です。

 このことからしても、その時々で「いま描いている未来、ビジョン、ゴール」がないのはまずいでしょう。それなくして成長したり、達成したりすることはできませんから。

 しかし一方で、その目標に固執してしまうのはリスクです。

 環境の変化や自分自身の成長によって、去年の目標は今年にも上書きされます。3年後、5年後、上書きし続けた結果、10年前と今とでは、自分が目指したい目標・ゴールは全く別のものになっているかもしれない。それで良いし、それこそが成長の証です。

 10年前、20年前に描いた目標設定を、これだけ激しい時代の変化の中で、そのままの形で達成することが正解であるとは、いまや、ちょっと思いにくいでしょう。

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