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試練の時を超え スカイマークが「空のユニクロ」になるための条件 (1/3ページ)

秋月涼佑
秋月涼佑

 東京に再度の緊急事態宣言が発令される前の某日、筆者は東京羽田からどうしても現地入りの必要がある仕事で、感染予防策の上スカイマークを利用しました。今まで見たこともないほど閑散とした空港や休業中のレストランも目に付く構内におののきつつ乗った機内は、各社減便されている影響もあるのでしょうか思いのほか席が埋まっていました。そして、いざシートに座ってしまえば普段利用するレガシーキャリア便と比べてもそん色ない快適さに早朝便であったことの料金の格安さを含めて、高いコストパフォーマンスをあらためて実感しました。

 それにしても、思いを致してしまうのは航空業界を取り巻く厳しい状況です。

 ワクチンの供給も始まり、1年以上にわたって世界を混乱に陥れた新型コロナウイルスの流行が一刻も早く収束することを祈るばかりですが、もし収まったとしても産業界に残る傷跡はあたかも大災害の後の被災地のような深いものに違いありません。飲食店が一軒、二軒と廃業していない街はないでしょうし、最近ではメイクアップ商品など、えっ、そんな商品までというほど様々な業種の惨状を耳にすることも増えました。

 

 そんな中でも、やはり航空業界への影響は爆心地に近いような厳しさです。

 例年ならば書き入れ時となる年末年始でさえ、各社搭乗率で30%から40%という非常に厳しい数字が並んだようです。(「航空各社、年末年始の利用実績を発表 搭乗率40%前後、ジェットスターは70%近くを堅持」

 さらに1月8日からの東京、大阪、福岡などの主要都市を含む、再度の緊急事態宣言の影響も小さいはずはなく、極めて大きな影響を受けているに違いありません。

 本連載でも取り上げたJAL系LCC(ローコストキャリア)のZIPAIRに至っては、昨年10月、ようやく5ヶ月遅れで就航した初便の乗客が2名とあまりにも無情なローンチとなってしまいました。(「「ZIPAIR」の挑戦 合理性をブランド価値に昇華できるか」

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