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風景“一変”の就職戦線…学生たちに選ばれた企業とは? 人気企業ランキング発表

SankeiBiz編集部
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 新型コロナウイルスの影響で、昨年は多くの大学でキャンパスの入構制限が実施され、就職活動の情報収集に苦慮する学生が増えた。企業も学生も対面する機会が減り、コロナ禍の就活風景は一変。会社説明会もオンライン中心になっている。就職希望企業ランキングでは「巣ごもり需要」で業績が好調の企業が躍進した。学生たちは今、どういった企業に就職を望んでいるのか。

 “主戦場”は自宅のPC

 「コロナ禍でこれまでのような売り手市場ではなくなったとはいえ、全体で見れば新卒採用の意欲は根強いです。インターンシップからの囲い込みなど企業の早期化の傾向は強まっています」。新卒採用支援サービスなどを提供する「ディスコ」(東京)のキャリタスリサーチ上席研究員の武井房子さんは、今年の就職戦線をこう分析する。

 ディスコが来春卒業予定の大学生1262 人を対象に実施した調査では、今月1日現在の内定率は 38.2%で、前年同期実績(34.7%)を 3.5 ポイント上回った。就職先を決めて活動を終了したのは全体の 9.9%で、大半が就職活動を継続。1人あたりのエントリー社数は平均24.4社だった。

 オンライン形式の会社説明会が増えており、企業のウェブセミナーに参加した経験のある学生は全体の89.9%に上った。一方、従来の会場型は40.6%にとどまり、前年同期(84.8%)を大幅に下回った。企業研究もオンラインを中心に進んでいるようだ。

 入構制限の影響で大学に「ほとんど行かなかった」という学生は約半数の49.0%。登校頻度が減ったことで、就職活動の情報収集が進まないと感じた経験を持つ学生は過半数の55.1%に上っている。自宅のパソコンが就職活動の“主戦場”となっているようだ。

 対面による情報収集の機会が減ったことで、SNS の利用も大きく広がった。就職活動に SNSを利用していない学生は23.0%にとどまった。武井さんは「オンライン化が進み、地方からも都市圏にある企業のインターンシップや採用選考に臨む学生が増えています」と指摘する。

 就職戦線に異状は?

 コロナ禍で学生の支持を集めた企業は…。ディスコが発表した「キャリタス就活2022就職希望企業ランキング」(有効回答5245人)によると、総合トップに輝いたのは損害保険ジャパン。2位は伊藤忠商事、3位には東京海上日動火災保険が入った。

 注目すべきは前年20位だった楽天グループ。今年は一気に4位にランクイン。同30位だったニトリも5位に躍進した。いずれもコロナ禍の「巣ごもり需要」で大きく業績を伸ばした企業だ。6位以下は三井住友海上火災保険、ソニー、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、三菱商事と続いた。

 大学の授業も就活もオンラインになったコロナ禍。来年卒業予定の大学生の就職戦線にも混乱が生じている。武井さんは「コロナ禍により採用人数が減少するのではという不安もあり、より早めに行動する学生が増えています」とみている。

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