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いきものがかり“メンバー脱退”で考える…会社の辞め時と人の大切さ (1/3ページ)

常見陽平
常見陽平

 6月2日、いきものがかりから、ギターの山下穂尊の脱退が発表された。今年の夏をめどに脱退し、芸能界を引退。作曲、執筆などの創作活動をはじめとする新たな道に進むという。

 国民的音楽グループ「いきものがかり」

 いきものがかりは「国民的」音楽グループだ。音楽との接点、ジャンルなどが多様化している中、今どき「国民的」であることは難しいのだが、ファンではなくても、誰もが存在を知っていて、口ずさむことができる。そんなグループだ。

 そう、いきものがかりの素晴らしさは、「歌われる」「口ずさまれる」ことにある。

 私も彼らの音楽は好きだ。ライブも一度だけ観たことがある。音源や音楽番組のパフォーマンスだけでは伝わってこない熱に圧倒された。もっとも、「ファンだ」さらには「大ファンだ」と言い切るのは、少しためらってしまう。私よりも熱狂的なファンはいるはずだし、私がもっと熱を入れているアーティストは他にもいる。ただ、いつも近くにある気がして、最高に上質で、親しみやすい歌を歌ってくれる。それが、いきものがかりの魅力だと私は感じている。

 しかも、いきものがかりの曲はどんなシーンにもハマる。デビュー曲の「SAKURA」は、春だけでなく季節の変化を感じる瞬間にハマるし、合唱のNコン中学生の部で課題曲となった「YELL」も、悲しい時にも、頑張っている時にもハマる。NHKロンドン五輪・パラリンピック放送テーマソングとなった「風が吹いている」は、スケールの大きなバラードだが、素晴らしい景色をみて気分が晴れているときにも、仕事が修羅場で気持ちが荒んでいるときにも、私の頭の中に自然と流れる曲だ。いきものがかりファンの中で、決して“ガチ勢”ではなく、むしろライトなファンである私がこのように語ってしまう。これもまた、いきものがかりが国民的なグループであることを示しているといえる。

 「いきものがかり」というグループ名の由来は、メンバーの水野良樹と山下穂尊が小学校の同級生で、生き物係だったことに由来するという。そこに途中から同級生の妹の吉岡聖恵が参加し、現在の体制となった。

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