働き方ラボ

「飲んだ次の日ほど、朝一番に出社しろ」心に残る“サラリーマン格言”を考える (1/3ページ)

常見陽平
常見陽平

 「夜に駆けるのが、yoasobi。朝にかけるのが中年」。早起きをして仕事をしていたときに、こんなことをつぶやいたら「うまい!」「名言!」というコメントを多数頂いた。「こんな格言もあるぞ」というネタも教えてもらった。ジャーナリストの方に教えてもらった「原稿より健康」は、メディア企業の過労が問題となる中、言い得て妙だと思った次第だ。「写真よりも保身」という言葉もあるそうだが。

 会社員時代はこの手のサラリーマン格言(社畜格言ともいう)をよく聞いたものだった。今回は、私の心に残る、これらの格言を取り上げつつ検証したい。

 飲んだ次の日ほど、朝一番に出社しろ

 新人時代に大目玉を食らったことがある。先輩たちと浴びるように飲み、終電になったのだった。翌朝、別に遅刻したわけではなく、いつもの時間に会社に行ったのだが、上司からこう叱られた。そう、上司は死ぬほど飲み、片道1時間半以上くらいの自宅に終電帰りしたのにも関わらず、朝一番で出勤していたのだった。「そうか、デキる人はここまでやるんだ」と妙に納得した。

 しかし、会社員をやめ、しばらく経ってから気づいた。ある先輩が、種明かしをしていたのだ。飲み会の次の日は、午前中にサウナに行って仮眠をとり、酔いを覚ましていたのだと。つまり、朝一番出勤はポーズでしかなかったのだと。

 根本的な課題解決策は、意味もなく浴びるように飲むなという話なのだが。この格言のための、「目に見えない努力」に脱力した。

 IQよりも愛嬌

 職場の茶飲み話でも、SNS上でもたまに盛り上がるのは学歴ネタだ。「あの人、東大卒なのに使えない」的な話で盛り上がる。一方、有名大学を卒業しているわけでもないのに、抜群のホスピタリティで社内外の信頼を勝ち得ている人がいる。この現象を言い表した格言が「IQよりも愛嬌」である。

 「上手いこと言ったな」という印象を持つ人もいることだろう。この格言は、出身校のラベルだけで人を評価してはいけないと投げかけている。ビジネスではなんだかんだと言って、愛嬌は有効であることも。

 とはいえ、この言葉はやや立ち止まって検証しなくてはならない。まず前提としてIQと出身大学は必ずしもイコールではない。有名大学出身だったとしても、IQが高いとは限らない。大学への入り方も、そこで得られる経験も一様ではないからだ。

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