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1on1ミーティングに潜む「落とし穴」を防げ! AIが示す客観的評価 (1/2ページ)

吉田由紀子
吉田由紀子

 「部下が積極的に発言しない」

 「部下の考えていることが分からない」

 「部下とのコミュニケーションがうまくいかない」

 こんな経験をお持ちの方はいらっしゃるだろうか。テレワークが当たり前になった今、チームマネジメントに悩む管理職が増えている。

 以前は会社で顔を合わせて会話すれば、相手の状況を把握することができた。しかしテレワークが主流になって雑談の機会がなくなり、オンラインでは必要なことしか話さなくなった。そのため、コミュニケーションが不足気味になっている状態だ。

 こうした状況を背景に、活用されているのが「1on1ミーティング」。これは、上司と部下が1対1で対話し、部下育成や課題解決に導くための手法である。導入する企業が急速に増えているが、そこには大きな「落とし穴」があると専門家は警鐘を鳴らす。

 「1on1ミーティングにて考慮すべきポイントを押さえていない企業が多いのです。そのため、せっかく導入してもメリットを感じられず、社員から拒否される企業が増えています。ミーティングを辞めるケースも少なくありません。1on1は正しく行えば、社員の成長を促進する強力な武器になるのですが‥‥」

 こう話すのは、EDGE株式会社代表の佐原資寛さん。同社は人事や組織の課題解決に特化したシステムを開発しており、現在600社が利用している。1on1を有効に使って欲しいと考え、今年、独自のシステムをリリース。それは、人工知能によりミーティングを解析する画期的なシステムである。

 ただただ苦痛な時間に…

 「以前、ある企業の1on1音声を特別に聞かせてもらった事ことがあリます。上司が自分のやり方に自信を持っているようで、一方的に話を進めていました。押し付けがましい印象を受け、部下が明らかに納得できていない様子であっても、どんどん話が前に進んでいました。この状態を続ければ、互いにすれ違ったままで終わり、せっかくの1on1が、ただただ苦痛な時間になるだろうと感じました」(佐原さん、以下同)

 こうした「間違ったやり方」を解決したいと、同社が開発したのが、「エアリーフィードバッククラウド」というシステムである。

 簡単に言うと、AIが対話音声を解析し、「客観評価をする」システムである。1on1では秘匿性の高い内容を扱うので、第三者が客観的な評価を下すことが難しい。さらに、上司と部下のパワーバランスもあり、部下側から指摘することは至難の技である。また、上司にとっては部下から反論されないからとバイアスがかかり部下に寄り添えないケースも多い。しかしAIならば、私情を持ち込まずに客観的に解析することが可能である。客観性のある解析結果により上司は自身のやり方を見つめ直し、1on1の質を高めるのと同時に、人事部門や経営層は上司・部下の関係性から組織の状態を網羅的に把握することができる。

 具体的な方法はこうだ。AIがミーティングの音声(周波)を解析し、双方の発話割合や感情などを可視化していく。

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