キャリア

「ハンカチ斎藤佑樹投手は余裕で食っていける」アスリートの再就職先の“天国と地獄” (5/5ページ)

 「仕事といっても雑用が大半です。試合や合宿で1年のうち半分近くはいないので、重要な仕事に携わる機会はほとんどありません。現役を退いた後、仕事を覚えるのが大変でした」

 なかにはスムーズに出世する元選手もいるが、多くはセカンドキャリアに苦労しているようだ。かといって、大手自動車メーカーの場合、給料も恵まれているため、退社する元選手はほとんどいないという。生活のために、どこかで折り合いをつけてやっているようだ。

 現役アスリートは、「競技生活を1年長くやることは、セカンドキャリアで1年遅れること」を知っておいたほうがいいだろう。

 危ういのが現在の人気や注目度が一生続くと思っているアスリートだ。大会が行われる度に新たなスターが誕生する。過去の栄光は自然とファンの記憶からも薄れてしまう。アクションを起こし続けることが大切になってくる。

 指導者、解説者、タレント、会社員、転職、起業、フリーランス。どの道に進んだとしても、楽なものはない。アスリートとして成功を収めたときのように、セカンドキャリアでも一段ずつ階段を上っていくしかない。 (スポーツライター 酒井 政人)

 酒井 政人(さかい・まさと)

 スポーツライター

 1977年、愛知県生まれ。箱根駅伝に出場した経験を生かして、陸上競技・ランニングを中心に取材。現在は、『月刊陸上競技』をはじめ様々なメディアに執筆中。著書に『新・箱根駅伝 5区短縮で変わる勢力図』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。最新刊に『箱根駅伝ノート』(ベストセラーズ)

(PRESIDENT Online)

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