【試乗インプレ】「GT」を名乗るハイブリッド、その本性に迫る VWゴルフ GTE(前編) (1/5ページ)

  • 志摩の多島美をバックに。ゴルフGTE
  • ボンネット内のハイブリッドシステム。奥の黒いのが1.4リッターターボエンジン、手前の銀色部分がモーター。パッツンパッツンです。ゴルフGTE
  • パッと見はガソリンモデルと変わらないが、よく見ると…ゴルフGTE
  • グリルからヘッドライトカバーを貫くブルーのラインと向かって左側にブルーの「GTE」バッヂ、バンパー埋め込みのC型ポジションランプは専用装備。フロントのコンビランプがフルLEDなのもゴルフ初。ゴルフGTE
  • ゴルフGTE
  • ハッチバックというジャンルを確立した初代から変わらぬ、太い「く」の字型Cピラー。ゴルフGTE
  • 開口部を全開にすると、ボディーの他の箇所と比べていかにCピラーが太いかがよくわかる。ゴルフGTE
  • ゴテゴテした余計なラインのないクリーンな造形。人によってはつまらないと感じる?ゴルフGTE
  • 右側のリアコンビランプにはひときわ明るく光るリアフォグランプも内蔵。ゴルフGTE
  • C型ポジションランプに囲まれるように2本のフィンが。ちょっとGTIっぽい造形。ゴルフGTE
  • フロントフェンダーにはブルーのエンブレム。GTIはここが赤い。ゴルフGTE
  • ターンシグナル内蔵の自動格納機能付きサイドミラー。ゴルフGTE
  • キーを携帯して外側に触れると施錠、内側に触れると解錠するドアノブ。実はキーの電池切れに備えた鍵穴も隠されている。ゴルフGTE
  • リアコンビランプもフルLED。GTIやRと同じデザイン。いま流行りの導光式LEDではないが、これはこれでカッコイイ。ゴルフGTE
  • マフラーは左2本出し。ゴルフGTE
  • 小振りなシャークフィンアンテナ。ボディー同色でないのが残念。ゴルフGTE
  • タイヤサイズは前後とも225/45R17。大径ディスクブレーキに青く塗られたキャリパーが映える。ゴルフGTE
  • ゴルフGTE
  • 同様のプレスラインが前後ドアをも一直線に貫き、直線基調の造形を強調。ゴルフGTE
  • ゴルフGTE
  • 隙間なく詰め込まれたハイブリッドシステム。あれ?フロントエンブレムが…ゴルフGTE
  • パカッと開いて…ゴルフGTE
  • 中から充電用端子が。そう言えばプラグインハイブリッドでしたね。ゴルフGTE
  • 一見ガソリンエンジンモデルと変わらないように見えるインパネだが…内装の画像、続きは次回後編で。ゴルフGTE


 トヨタの新型プリウス、欧州のディーゼル仕様車2台と日欧のエコカーを連続して取り上げてきたが、今回はフォルクスワーゲンのプラグインハイブリッド、ゴルフ GTEにスポットを当てる。パイオニアであるトヨタ以外のメーカーからも、いまや多くの車種が販売されている国産ハイブリッド車。優れた経済性と環境性能を前面に押し出した日本のそれに対し、ドイツ大衆車の雄はどんな対抗馬を繰り出してきたのか。今回はその走りを掘り下げていく。(文・写真 Web編集室 小島純一)

 ベース車両は「乗用車のベンチマーク」

 ゴルフと言えば、説明の必要もないくらいに最も日本市場に馴染んだ輸入車の一つ。クルマに疎い人であっても、名前くらいは聞いたことがあるだろう。初代の登場は1975年。昨年、誕生から40周年を迎え、7度のモデルチェンジを経てなお、世界中で人気を保ち続けているフォルクスワーゲンの屋台骨である。

 2013年(ドイツ本国では2012年)に発売を開始した現行モデルは、2013年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを輸入車で初めて受賞する快挙を成し遂げた、非常に完成度の高いクルマだ。

 私自身、現行のゴルフには何度も乗っているが、とにかく全方位スキのない作り込みにいつも感心させられる。ゴルフが属するCセグメントのクルマは、試乗インプレでもプジョー・308アルファ・ジュリエッタミニ・クラブマンと何台か取り上げてきたが、強豪ひしめくこの激戦クラスのなかにあっても、総合力とバランスで一歩抜きん出ており、「乗用車のベンチマーク」の座はいささかも揺らいでいないと感じる。

 そんな優等生=ゴルフをベースにしたプラグインハイブリッドのGTEだから、試乗前の期待値は非常に高かった。

 え?エンジン動いてたの?

 結論から言うと、静粛性、ボディー剛性、乗り心地はすべて期待どおりか期待以上。

 高剛性ボディーで密閉度が高いうえに、遮音もばっちり効いたガソリン仕様のゴルフの段階で、すでに静粛性は非常に高い。加えてGTEはハイブリッドだから、モーター駆動の時はエンジン音がしないわけで、静かなのは当然。

 驚くのは、エンジンがかかってハイブリッド駆動になった時もほとんどエンジン音が気にならないことだ。そもそもエンジンがかかった瞬間がわからない。バッテリー残量があれば、発進時はモーター駆動。そこからスピードが上がってくると、自動的にエンジンがかかりハイブリッド駆動になる。しかし、その切り替わりはメーターパネルを見ていないとわからないほどスムース。追い越し加速などで、強めにアクセルを踏み込んでようやくエンジン音が聞こえてくるという感じ。それも、かなり遠くで鳴っているよう。まるでドア越しに聞こえる隣を走るクルマのエンジン音くらいの音量だ。クラスを超えた異次元の静粛性と言っていいだろう。車内が静かだから、会話もオーディオも普通の音量でOK。

静かなる韋駄天 市街地での完璧パフォーマンス