【試乗インプレ】あれ?カッコいいぞ!「セダン復権」へとトヨタが放ったカムリの出来栄え (1/5ページ)

  • 霞ヶ浦をバックに。イメージカラーの赤が際立つ快晴に恵まれた。トヨタ・カムリ
  • 誰だ?「半魚人」って言ったのは。トヨタ・カムリ
  • 一番カムリの新しさを感じられるアングルかも。Cピラーからトランクリッドへのラインがクーペを思わせる。追い越された時に印象に残るクルマなんだな。トヨタ・カムリ
  • トヨタらしい高い質感で調えられたコクピット。液晶パネル周りのデザインはかなりチャレンジングだ。トヨタ・カムリ
  • 余裕の走りを支えるハイブリッドシステム。エンジンルームには隙なくパーツがひしめく。トヨタ・カムリ
  • サービスエリアで偶然カローラと隣り合わせに。フロントマスクの類似性、サイズ感の違いがよくわかる。左は米国用、右は日本用?トヨタ・カムリ(iPhoneで撮影。一部画像を加工しています)
  • 霞ヶ浦をバックに。イメージカラーの赤が際立つ快晴に恵まれた。トヨタ・カムリ
  • 大胆に攻めた意匠のロアグリルは好みが分かれそう。「クジラ」と揶揄する声も。トヨタ・カムリ
  • トヨタ・カムリ
  • シビックセダンを見た後では、意外にコンサバティブにも感じるシルエット。地味目の色ならセダンを乗り継いできたシニアにも受け入れられそうだ。トヨタ・カムリ
  • リアコンビランプはちょっとマセラティの風情、と思うのは私だけ?トヨタ・カムリ
  • サイドミラー。トヨタ・カムリ
  • 試乗車は後席頭上まで広がったガラスルーフ仕様。トヨタ・カムリ
  • トヨタ・カムリ
  • ハイブリッドだけど、マフラーでスポーティーに見せる演出も。トヨタ・カムリ
  • タイヤサイズは前後とも235/45R18。トヨタ・カムリ
  • 後輪。トヨタ・カムリ
  • エンジンルームを向かって左から。トヨタ・カムリ
  • 同じく右から。トヨタ・カムリ
  • センターコンソール高め。後輪駆動の高級車のようだ。トヨタ・カムリ
  • たっぷりサイズの前席。トヨタ・カムリ
  • 前席ドア内張。トヨタ・カムリ
  • ハイブリッドのため左はパワーゲージ、右が速度計。中央はカラー液晶のマルチインフォメーションディスプレー。トヨタ・カムリ
  • インパネとの一体感が高い液晶画面が高級感を高める。シフトレバーの奥には非接触充電規格のQiに対応した充電器が備わる(画像に移っているスマホは実際に充電中)。トヨタ・カムリ
  • 試乗車はサンルーフ仕様だったため、頭上に開閉用のスイッチが。トヨタ・カムリ
  • 肘掛け下の収納スペース。トヨタ・カムリ
  • インパネ右側のスイッチ類、アクセルペダルがオルガン式なのは美点。トヨタ・カムリ
  • 助手席側から。センターコンソールの傾斜が高級車っぽさに一役買っているのがわかる。トヨタ・カムリ
  • 木目っぽいがよく見ると違う。ホログラム的というか、奥行きを感じる不思議なテクスチャー。樹脂製だが高級感が感じられる面白い素材。トヨタ・カムリ
  • 後席足元から、サンシェードを開けてルーフを全開にするとこんな感じ。ガラス面積は大きいが、開口部はそれほどでもない。トヨタ・カムリ
  • 後席ドア内張。トヨタ・カムリ
  • 身長172センチの大人が足を組める広い足元。座面長、背もたれのサイズもたっぷりで、後席の快適性も高い。このクルマのタクシーがあったら選んで乗りたいと思う。トヨタ・カムリ
  • 横方向の余裕もある。タクシーというよりハイヤークラスだ。トヨタ・カムリ
  • 後席肘掛け内のカップホルダー。トヨタ・カムリ
  • 風量調節できる後席用の空調吹き出し口。その下には2基のUSBジャック。トヨタ・カムリ
  • トランクオープン!トヨタ・カムリ
  • ホイールの張り出しは大きいが、手前にはキャディーバッグが余裕で入る幅が。後席を倒したトランクスルーも可能で、冬のスポーツでも活躍できる。トヨタ・カムリ
  • トランク手前右、こんなにえぐってあります。トヨタ・カムリ


 国民車の座を争って、日産・サニーとトヨタ・カローラが繰り広げた販売競争「サニカロ戦争」に象徴されるように、昭和の主力車種はセダンだった。平成へと時代が代わり早30年、ステーションワゴン、ミニバン、SUVと人気車種のトレンドは変遷し、気が付けば国産セダンのラインナップはずいぶんと整理され、寂しい状況にある。機能性や経済性を優先するユーザーニーズに対応できないセダンが次々淘汰されるなか、各クラスにセダンのラインナップを維持し続けたトヨタが「セダン復権」の狼煙を上げ、カムリを全面改良した。試乗してわかったのは、走り、デザイン、質感、快適性、そして経済性と全方位でレベルが高く、究極の中庸と呼ぶべき完成度だった。(文・写真 小島純一)

 実は北米トヨタの看板車種

 1980年、スペシャリティークーペであるセリカの4ドア版「セリカ・カムリ」として、後輪駆動でデビューした初代を皮切りに、2代目以降は前輪駆動となり新型発売時点で実に37年、10代目を数える長寿車種だ。

 オーソドックスな外観や、国内でのセダン人気の衰えもあり、日本では今一つ存在感が薄いが、実は北米では最も売れているトヨタの看板車種でもある。

 先代(北米では先々代)からハイブリッドとガソリン車が用意されていたが、新型はハイブリッド一本に絞った。エンジンは直噴2.5リッターの4気筒で、システム最大出力は211馬力に達する。

 プリウスC-HRに続くトヨタの新世代プラットフォームTNGA採用の第3弾だ。

 「セダン=保守的」を打ち破る試み

 外観は流行りの4ドアクーペスタイルで、全高を低く抑えたなだらかなシルエットが特徴だ。

 セダン=保守的な中高年が選ぶクルマというイメージからは抜け出せている。ユーザーの若返りと同時に、若々しくありたいと願うシニアやアッパーミドルの心もくすぐろうという狙いだろう。

後輪駆動の高級車的内装