タイ国際航空、バンコク-仙台便を11月再開 雪への関心高く東北が人気

タイ国際航空の旅客機エアバスA380
タイ国際航空の旅客機エアバスA380【拡大】

 タイ国際航空は、タイの首都バンコクと仙台を結ぶ定期便を5年ぶりに再開させる計画であることを明らかにした。同航空の関係者によると、11月から週3往復を運航。3年契約を予定しており、日本側と調整した上で、4月末に正式に決定する方針だ。

 経済成長に伴って外国旅行を楽しむ人が増加しているタイで、日本は人気の訪問地。仙台市などは東北地方の玄関口としてタイ人観光客の誘致を推進しており、日タイ双方の思惑が一致した。

 タイ航空は2013年12月から14年3月まで仙台-バンコク間を週3往復した実績がある。定期便が復活すれば、仙台空港を起点とした東北地方の観光地とのアクセスが容易となり、インバウンド(訪日外国人客)増加に寄与しそうだ。

 席数を左右する機体の大きさに関しては、採算面を熟慮し、慎重に選定を進めているとみられる。

 一年中温暖なタイでは、日本観光で「雪」への関心が高い。スキー場や蔵王の樹氷などの観光資源が豊富な東北地方は魅力的な観光地だ。

 日本へのタイ人観光客数は年々増えており、日本政府観光局によると、17年は約98万人、18年は110万人を超えた。(バンコク 共同)