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東宝幹部も認める「君の名は。」が超えられない壁 「千と千尋」とは“次元が違う”

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東宝幹部も認める「君の名は。」が超えられない壁 「千と千尋」とは“次元が違う”

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 東宝が配給する新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」が、大ヒットしている。興行収入は240億円を突破し、日本歴代4位。映画は今も好調で、3位「アナと雪の女王」や2位「タイタニック」を抜く可能性も出てきた。だが、「君の名は。」が興行収入で上回れないといわれるのが、歴代1位の「千と千尋の神隠し」。両作品を配給した東宝幹部も認める「君の名は。」が超えられない“壁”とは?

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 「3位の背中が見えてきた」。東宝の浦井敏之常務は1月16日の決算会見で、「君の名は。」の興行収入の今後の見通しについて、うれしそうに話した。

 「君の名は。」は、東京に住む男子高校生と、岐阜の山村に住む女子高校生の心が、夢を通じて入れ替わるという物語だ。昨年8月に公開され、現在までに観客動員は1851万人を超え、興行収入は約240億円(2月5日時点)。

 当初、観客は「新海監督のファンである若い人が中心だった」(東宝幹部)という。しかし、そのストーリーや美しい映像、音楽などの評判が、SNS(会員制交流サイト)などを通じて広がると、アニメにも関わらず幅広い年代で人気に火が付いた。大ヒットを受け、東宝の平成28年3~11月期の連結決算は、最終利益が前年同期比34.9%増の281億円となり、過去最高となった。

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  • 映画「君の名は。」の1シーン
  • 映画界に旋風を巻き起こした「君の名は。」(C)2016「君の名は。」製作委員会

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