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東宝幹部も認める「君の名は。」が超えられない壁 「千と千尋」とは“次元が違う”

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東宝幹部も認める「君の名は。」が超えられない壁 「千と千尋」とは“次元が違う”

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 だが、1位となると話は別のようだ。そこには「千と千尋の神隠し」という、超えなければならない高い壁が存在するからだ。配給した東宝の幹部も「千と千尋の神隠しは“次元”が違う」と、その差を認める。

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 「千と千尋の神隠し」は宮崎駿監督によるスタジオジブリのアニメ映画で、平成13年7月に公開された。「ジブリ作品はすでにブランドとしてファミリー層に定着していた」(東宝幹部)ことから、公開当初から人気となり、興行収入は約308億円に達した。

 「千と千尋の神隠し」と「君の名は。」の興行収入の差は現在、約68億円。昨年ヒットした映画「シン・ゴジラ」の興行収入が、約82億円ということを考えれば、その差がいかに大きいかが分かるだろう。

 「君の名は。」が追い上げるチャンスと見られていたのが、米映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞の受賞だ。「千と千尋の神隠し」は2003年3月、第75回アカデミー賞の長編アニメ部門で最優秀賞に選ばれている。米国でも高く評価されたことが、国内でも大きな話題となった。

 今年は2月26日(日本時間27日)に発表される第89回アカデミー賞。実は「君の名は。」が選ばれることに周囲では期待が高まっていた。昨年12月4日、米ロサンゼルス映画批評家協会は、今年の優れた映画に授与する各賞を発表し、「君の名は。」がアニメ賞に選ばれたからだ。

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  • 映画「君の名は。」の1シーン
  • 映画界に旋風を巻き起こした「君の名は。」(C)2016「君の名は。」製作委員会

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