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東宝幹部も認める「君の名は。」が超えられない壁 「千と千尋」とは“次元が違う”

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東宝幹部も認める「君の名は。」が超えられない壁 「千と千尋」とは“次元が違う”

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 昨年8月の公開だが、人気は衰えず、今も上映している映画館は多い。映画業界では「通常の上映期間は1カ月程度」(映画会社幹部)とされるなか、「君の名は。」は異例のロングランだ。東宝は「映画館から『もういいよ』といわれるまで、行けるところまで上映を続けたい」(浦井常務)としている。

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 人気は国内だけにとどまらない。1月4日から韓国で公開されると、初日の興行収入と動員数で第1位。韓国で邦画が1位となるのは「ハウルの動く城」(2004年)以来、13年ぶりという。「君の名は。」は、日本以外でも台湾やタイ、香港、中国などでも1位を記録している。

 中国のインターネットでは、作品に登場した場所のモデルとされる東京・新宿や岐阜県飛騨市などを訪れるための地図や資料が出回っているという。日本でも話題となった、映画の舞台を訪れる“聖地巡礼”と呼ばれる行為が、中国のファンにも飛び火した形だ。

 「君の名は。」の日本での興行収入は現在、約240億円。3位の「アナと雪の女王」(興行収入は約255億円)との差は、わずかに約15億円。2位「タイタニック」(同約262億円)との差も約22億円だ。今の人気と勢いを考えれば、両作品を抜き、「君の名は。」が日本の歴代興行収入で2位に浮上することも十分に考えられる。

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  • 映画「君の名は。」の1シーン
  • 映画界に旋風を巻き起こした「君の名は。」(C)2016「君の名は。」製作委員会

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