幼少時に起業のDNA宿る Z世代のベンチャーが次世代型ライフスタイルを牽引

    デロイトトーマツベンチャーサポート(DTVS)です。当社はベンチャー企業の支援を中心に事業を展開しており、木曜日の朝7時から「MorningPitch(モーニングピッチ)」というイベントを東京・大手町で開催しています。毎週5社のベンチャーが大企業の新規事業担当者や投資家らを前にプレゼンテーションを行うことで、イノベーションの創出につなげることを狙いとしています。

    モーニングピッチでは毎回テーマを設定しており、それに沿ったベンチャーが登場します。ピッチで取り上げたテーマと登壇ベンチャーを紹介し、日本のイノベーションに資する情報を発信する本連載。今回は1990年代の半ばから2010年代初頭にかけて生まれた「Z世代」の起業家です。

    大学向け育成事業では4年間で135件の起業実績

    イノベーションの領域でも、Z世代の活躍が注目を集めています。行政側がアントレプレナーシップ教育に力を入れるようになった点が理由のひとつです。

    例えば東京都の場合、起業家精神と資質・能力の育成を目標に掲げ、2021年度は小中学校10校を対象にした起業家教育プログラムを実施しています。高校生に向けた中小企業庁のプログラムでは、起業のためだけの教育ではなく、主体性や創造性、分析力、コミュニケーション力などの醸成を目的としています。文部科学省の次世代アントレプレナー育成事業「EDGE-NEXT」は大学に向けて展開しており、2017~20年度にかけて延べ3万8600人が参加し、135件の起業実績を残しています。

    また、Z世代のすぐ上に相当し、1980~90年代半ばに生まれたミレニアム世代の活躍もロールモデルとなり、Z世代の起業のハードルは下がっています。国内トップのレシピ動画サービス「クラシル」を運営するdely(デリー)の堀江裕介代表取締役CEOは29歳。これまでに100億円以上の資金調達を行っています。


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