三菱電機、ものづくり検証技術公開 FAの運転確認作業効率化

 
「次世代ものづくり検証技術」のデモンストレーション=17日、東京都千代田区

 三菱電機は、ファクトリーオートメーション(FA)の生産ラインの立ち上げや変更時に行う運転確認作業を効率化する「次世代ものづくり検証技術」を開発した。17日に本社で開いた2015年度の研究開発成果披露会で初公開した。

 従来の運転確認作業は、実際に部品を生産ラインに流して複数の人間が手動で行ってきた。これに対し、今回の新技術はパソコン上のシミュレーターで事前検証に使用した試験データを活用。部品を準備せず、無人でも、自動で機械が疑似作業を行い、部品が詰まるなどの運転状況を再現してスムーズに対応できるかを検証する。

 現場での調整期間を最大75%短縮し、準備コストも低減できるという。

 このほか披露会では、光の反射を利用して空中に対角約56インチの大型映像を表示する「空中ディスプレイ技術」や、話をしながらタブレットやスマートフォンの画面を指でなぞった跡に文字を表示し、聴覚障害者や外国人とやりとりができる音声認識表示技術、大気中の微小粒子状物質PM2.5や花粉・ほこりを識別し、空気清浄に役立つセンサーなども紹介された。

 空中ディスプレイ技術は遠隔コミュニケーションや案内標識などへの活用を想定し、20年度以降の実用化を目指す。

 三菱電機は20年度までに連結売上高5兆円以上、営業利益率8%以上を目指し、積極的に研究開発を進める方針だ。