NTT5社 災害時の石油供給で石連と情報共有へ

 

 NTT、NTT東西地域会社、NTTドコモなどNTTグループ5社は2日、災害時に通信設備用電源の燃料を確保するため、石油連盟と情報共有に関する覚書きを交わしたと発表した。大規模災害時に、政府が行う石油の緊急供給要請に基づいて、石連加盟の石油元売り会社からNTTグループの通信サービス復旧に必要な石油供給が円滑に行われるよう取り決めた。電力、鉄道など約80社に上る指定公共機関では初めての締結となる。

 NTTグループ各社は5年前の東日本大震災で発生した大規模停電の際、通信設備の復旧に必要な非常用発電機の燃料が確保できず、通信が長期間途絶した。石油の優先供給契約は交わしていたが、タンクローリーのホース口と貯蔵タンクの注入口が合致しないなど、情報伝達の不備が復旧を遅らせる原因の1つだったため、綿密な情報共有を図ることにした。