三井物産などがメルカリに出資 第三者割当増資84億円

 

 三井物産は2日、洋服や雑貨などを手軽にユーザー間同士で売買するスマートフォン(スマホ)向けフリーマーケット(フリマ)を展開するメルカリに資本参加すると発表した。

 メルカリのフリマアプリ「メルカリ」は、不要になった洋服や食器などをスマホで撮影して簡単に出品でき、購入者は品物が届いてから出品者に代金を支払う安心の仕組み。手軽さが若者に受け、人気が拡大し、ダウンロード数は日本が2500万、14年に進出した米国も700万に成長した。

 今回総額約84億円の第三者割当増資を実施し、三井物産を筆頭に日本政策投資銀行やファンドなどが引き受けた。三井物産は役員も派遣する。

 三井物産はインドネシアやアフリカで高速モバイル通信事業を手掛けており、メルカリを新興国でも展開したい考えだ。