任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」向けにカプコンが昨年11月に発売したソフト「モンスターハンタークロス」が、記録的なヒットを飛ばしている。平成16年発売の第1作から続くシリーズで登場してきた武器や新しい技、狩猟スタイル、新旧のキャラクターなどを組み合わせた「クロス」の妙が人気の秘密だ。カプコンはスマートフォン版との相乗効果でさらなるファン拡大を狙う。(牛島要平)
1カ月で年間トップ
「これだけヒットするソフトは珍しい。年に1本出るか出ないか」。ゲーム雑誌を発行する「ファミ通」の担当者は、そう語る。
ファミ通によると、昨年の年間ソフト販売本数はモンハンクロスが発売約1カ月にもかかわらず約244万本で、2位で同じく3DS向けの「妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団/白犬隊」(昨年7月発売、約197万本)以下を引き離した。
26年10月に発売された前作の「モンスターハンター4G」は発売1カ月で約217万本を売り上げた。カプコンは12月24日、モンハンクロスの出荷本数が300万本を突破したと発表しており、当初掲げた目標の年間250万本を早くも超えたことになる。