そう教えてくれたのは、カプコンでモンハンシリーズのプロデューサーを務める辻本良三執行役員・第三開発部長(42)だ。
モンハンはこれまで、愛好家が一つの会場に集まってゲームをし、技術を競う公式大会が開催されてきた。遊ぶほど楽しみが増すような奥の深さが、どうやら人気の秘密を解く鍵のようだ。クロスはこれまでのモンハンとどう違うのだろうか。
武器が「大剣」や「ハンマー」などの14種類あることは前作と変わらない。ポイントは、狩猟の際のハンターの動きの特性を示す4種類の「狩猟スタイル」と、武器ごとに、ここぞというときに発動できる大技「狩技(かりわざ)」が新設されたことだ。
「武器と狩猟スタイル、狩技の組み合わせを選んで狩りができるのが新しい点。(プログラムが複雑になるため)ゲーム開発の現場ではかなりの挑戦だったが、今回は『お祭り感』を出そうと思った」。辻本部長はそう語る。
ハンターに付き従うネコの「オトモアイルー」が独立して狩りをする「ニャンターモード」も新しく搭載した。初期の作品に出てきた懐かしのモンスターが久々に登場するなど、ファンの心をがっちりとらえる仕掛けもある。