トロイカ体制の任天堂 なぜ裏方の君島氏が社長職に抜擢されたのか (1/7ページ)

2015.10.17 17:05

記者会見する任天堂の君島達己新社長(中央)と竹田玄洋専務(右)、宮本茂専務。この3人による“トロイカ体制”に注目が集まる=9月14日、大阪市

記者会見する任天堂の君島達己新社長(中央)と竹田玄洋専務(右)、宮本茂専務。この3人による“トロイカ体制”に注目が集まる=9月14日、大阪市【拡大】

 任天堂の新社長に、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)出身の君島達己氏が就任した。社長職は前社長の岩田聡氏が7月11日に死去して以来空席だった。ゲーム機などハード部門担当の竹田玄洋専務とゲームソフト担当の宮本茂専務が脇を支える“トロイカ体制”での船出だ。当面、岩田氏の戦略を継承していく方針だが、任天堂には今後1年ほどでスマホ参入や新型ゲーム機の発表など重大イベントが控えており、新経営陣の手腕が問われている。(藤原直樹)

 主導権争い防ぐ人選

 「人にはいろいろと役割があるので、自分のできることをがんばりたい」

 9月14日、大阪市内で開かれた任天堂の新社長発表会見で、前社長の岩田氏が担っていた業務をすべて引き継ぐのか問われた君島氏はこう話し、自分に与えられた役割に専念する考えを強調した。

 自身の役割については、「両専務に力を発揮していただき、新しい製品ができるよう支えていきたい」と述べた。つまり、経営をしっかり担い、両専務に存分に製品開発に取り組む環境をつくろうというのだ。

動画配信の司会をほぼ1人でこなすなど、「任天堂の顔」として活躍していた

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