「コネが効かない」中国でサムスン失速 反腐敗運動で力を失ったのか… (1/5ページ)

2015.9.6 17:12

サムスン電子の新型スマホ「ギャラクシー6」の広告。サムスン電子の4~6月期の営業利益は前年同期比で4%ダウンし、苦戦している(ロイター)

サムスン電子の新型スマホ「ギャラクシー6」の広告。サムスン電子の4~6月期の営業利益は前年同期比で4%ダウンし、苦戦している(ロイター)【拡大】

 韓国サムスン電子製のスマートフォンが中国市場で勢いを失っている。中央日報(日本語電子版)によると2015年4~6月期のシェアは4位から5位に落下したことが分かった。

 中国ではスマホの販売台数全体が落ち込んでいるだけにシェア低下はより深刻な事態だ。景気が失速する中、中低価格帯の中国メーカーのスマホの人気が高まるのは必至。朝鮮日報(同)はコラム記事で、苦戦の背景について韓国企業の「中国でのコネ」の力の陰りを指摘した。習近平政権下での反腐敗運動のあおりで、韓国の“お家芸”さえ通じなくなっているのか。

 中国勢に圧倒されるサムスン

 中央日報が伝えた市場調査機関の調査によると、サムスン電子の今年4~6月期の中国シェアが前期(1~3月)の4位から5位に転落した。シェアは前期より0・7%低下して9%にとどまり、10%を占めた中国ブランドVivo(歩歩高)が4位に浮上した。

現地企業のスマホが強く支持されている実態が浮かぶ

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