米マリオットがウエスティン買収でホテル業界の最大勢力に 中国勢が争奪戦撤退

 

 中国の保険会社、安邦保険集団が率いる企業集団が、高級ホテル「ウェスティン」などを展開する米ホテル大手、スターウッドホテル&リゾートワールドワイドの買収合戦から撤退することが3月31日、分かった。スターウッドが発表した。

 買収を競っていた米ホテル大手マリオット・インターナショナルが、マリオット株と現金を組み合わせて約133億ドル(約1兆5千億円)相当でスターウッド株を取得し、世界最大のホテルチェーンを形成する見通しとなった。

 企業集団は「市場環境を考え、深追いしないことを決めた」とコメントした。スターウッドは4月8日の臨時株主総会で、マリオットからの買収案の承認を求める。

 マリオットは昨年11月、約122億ドルでの買収でスターウッドと合意。しかし今年3月に企業集団がこれを上回る金額を提示して買収合戦を仕掛けた。(共同)