ドコモ、長期割引を拡充 同額の違約金不要プラン新設

 

 NTTドコモは14日、長期利用者向け割引料金プランの拡充と、2年の契約期間に達した時点で違約金が発生しないコースを選択できる新料金プランを6月1日から提供すると発表した。総務省が携帯電話事業者に要請した販売適正化の方針に沿って利用者の不満に対応した。KDDIやソフトバンクも同様の割引料金の導入を検討しており、従来、他社からの乗り換え契約者に偏重していた割引原資の一部が長期利用者にも振り向けられることになりそうだ。

 新たな長期利用者向け割引プランは、適用時期を従来の5年以上から4年以上とし、15年以上利用の最大割引額(データ使用量30ギガバイトを家族で利用するプラン)を2000円から2500円に増額。従来10年以上だったデータ使用量が少ないプランの適用期間も4年目から可能とした。

 2年契約の見直しは、2年目ごとの更新月以外の解約でも9500円の違約金が不要な「フリーコース」を新設。フリーコースは通話定額月額2700円などの基本料金は従来プランと同額だが、長期割引プランは適用されない。違約金が不要なプランはソフトバンクも6月から導入するが月300円割高。ドコモに対抗して見直す可能性もある。

 ドコモの阿佐美弘恭取締役常務執行役員は14日の会見で「1~2割はフリーコースを選ぶと思うが、ベースは従来の2年契約」と述べ、業績への影響はほとんどないとみている。

 総務省は、携帯電話端末販売の適正化や料金の見直しを大手3社に要請。5日には過度の割引を改めないドコモとソフトバンクに行政指導を行った。

 ソフトバンクは指導を受けた後に「競争が減殺される」と反発していたが、他社契約から乗り換えた人を対象に割引額を上乗せしていたキャンペーンを15日に中止することにした。

 乗り換えの割引額は通常1万368円だが、キャンペーンでは1人で契約すると1万800円、家族で契約すると2万1600円がさらに割り引かれる。スマートフォンの最新機種も「実質0円」で購入できた。