「コンプライアンス浸透できなかった」相川社長
三菱自不正・会見詳報(4)
三菱自動車が燃料試験における不正行為に関して、記者会見する相川哲郎・取締役社長兼COO=東京都千代田区霞が関の国土交通省(伴龍二撮影)
--数値の不正を行ったのは性能実験部の複数の担当者か
横幕康次開発本部長「当時の実験部長が『私が指示をした』といっているが、指示を受けた人間のヒアリングを終えていないので、会社としては現在確認中だ」
--実験部長の現在のポストは
横幕開発本部長「当該の人間は、開発本部長付になっている」
--不正にかかわっていると認めているのでは
横幕開発本部長「立場と責任を痛感し、(実験部長が)認めている。現時点で認めているのは(実験部長)1人のみ。徹底的に解明したうえで報告したい」
--リコールの教訓は
相川社長「コンプライアンス(法令遵守)を第一に社内で浸透させることをやってきた。やってきたが、これが社員ひとりひとりに浸透できなかったということです」
《進退問題も質問は2度目》
--改めて進退については
相川社長「まずは、この問題を一刻も早く解決し、再発をさせない道筋をつけることと思っています。進退についてはそのあと」
--生産していた水島製作所(岡山県倉敷市)はどうなる
相川社長「これまで内容については、例えば組合。これから労組と話したい。(今回の事態で)水島のなかのメーンラインが停止する。いつまでかは、国交省と措置について相談させてもらわないと。いつから、届け出し直すとかできない。この先、いつまで、ライン停止するかもみえていない。ライン停止は、本日の午後出した」
(続く)
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