【三菱自不正・会見詳報(1)】「燃費を良くみせるために不正な操作」深く頭を下げる相川哲郎社長 (1/3ページ)

2016.4.20 20:58

燃料試験の不正行為について会見で頭をさげる三菱自動車の相川哲郎・取締役社長兼COO(手前から二人目)、中尾龍吾・取締役副社長(手前)ら=20日、東京・霞が関の国土交通省(伴龍二撮影)

燃料試験の不正行為について会見で頭をさげる三菱自動車の相川哲郎・取締役社長兼COO(手前から二人目)、中尾龍吾・取締役副社長(手前)ら=20日、東京・霞が関の国土交通省(伴龍二撮影)【拡大】

 三菱自動車が燃費試験データを不正に操作していたことを発表し、再びブランドが失墜する事態になった。対象は日産自動車向けも含めて60万台を超える。相川哲郎社長は20日午後5時から国土交通省で記者会見し、不正の内容や業績への影響などについて説明した。

 《緊張した面持ちで会見室に入る相川哲郎社長。深くお辞儀をして座る》

 「当社製車両の不正行為について(話します)。当社が国土交通省に提出したデータについて、燃費を良くみせるために不正な操作をしていたことが判明しました。お客さまをはじめすべてのステークホルダーに深くおわびします」

 《再び席を立ち、深く頭を下げる。相川社長が説明を始めた》

 「該当車両は、2013年6月から当社で生産する『eKワゴン』『eKスペース』、日産向けに供給している『デイズ』『ルークス』の計4車種です。当社は15万7000台を販売し、日産向けには46万8000台を生産しています(2016年3月現在)。燃費試験については、いずれの車種についても開発を担当し、認証届出責任を持つ当社が実施していました。日産から確認を求められました。これを受けた社内調査の結果、有利な走行抵抗値を使用して不正を把握するにいたったものです。今後、お客さまに対し、誠実に対応させていただきます。走行抵抗とは、空気抵抗を合わせたものです。該当車は、生産販売を停止することしました。日産への補償についても今後協議します。そのほかの国内市場向け車両についても、国内法規で定められていたものとは違う試験方法がとられたことが判明しました。状況の重大性を鑑み海外市場向け車両についても調査を行います。調査結果がまとまりしだい公表させていただきます」

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