「他社に出遅れていた」「業績への影響は間違いない」相川社長、疲労の色濃く
三菱自不正・会見詳報(3)--発覚は昨年11月。社長への報告が遅くないか
中尾副社長「3月末に分かり、原因究明に1週間。原因分からない状態で、報告はできない。不正があることも認識していなかった」
--独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス問題があったばかり。なぜ、その時点で原因究明できなかった
中尾副社長「われわれの会社に同じ排ガス問題がないということは確認した。走行抵抗の不正は、ワーゲンが問題となったときには確認できていなかった」
《記者からの厳しい追及が続く。相川社長の疲労の色が色濃くなってくる》
--相川社長は報告が遅いと思わなかったのか
相川社長「(3月に走行抵抗に差があるということが判明したので)時間はそれほど遅くはなかったと思います」
--日産とのやり取りがあったにもかかわらず、社長に報告しないのは問題ではないか
相川社長「今思えば、報告すべきとは思うが、日産の開発トップと中尾がやりとりしている。トップ同士がやっているのなら、そこで解決できなかったら、(自分のところに)上がってきたのかと。いずれにしても、悪い話をもっと早くあげる必要あるとは思っている」
--責任は誰にある
中尾副社長「歯切れ悪く説明しているが、外部調査委員会ではっきりさせたい。試験に携わったものが分かっているが、責任の特定はできない」
--日産から指摘されないと分からなかった
相川社長「非常に申し訳なく思っている。自浄作用が行き届いていない。原因を明らかにして、プロセスを変えていく必要がある」
《厳しい追及に中尾副社長も疲れの色が》
--燃費競争が熾烈になっており、エンジン開発で出遅れたから今回の不正が起こった
中尾副社長「エンジンの遅れで焦っていたわけではない。ただ、エンジン性能、トランスミッション性能、転がり抵抗を含め、どの部分が他社に劣っていたから(今回の問題が発生した)と断定するところまではいたっていない」
--クルマの開発での出遅れは感じているのか
中尾副社長「エンジンも含め、他社に出遅れていた」
--リコールはするのか
中尾副社長「最終的には国交省だが、保安基準に適合していればリコール対象ではない。国土交通省と、今回の試験データを提出したうえで判断する」
--燃費性能の乖離であれば
中尾副社長「リコールという形にはならない」
相川社長「全貌を解明してから」
--来期の業績への影響は。今回の不正で、顧客に支払う費用はどの程度かかるのか
相川社長「まさにそこを検討している最中。単純な事象でない。(業績に)影響するのは間違いない」
--燃費改ざんでエコカー減税の対象金額幅が変わる。その場合は、国などに差額を支払うのか
中尾副社長「当社から、金額を返納する形になる」
(続く)
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