ローソン、店舗数より個々の店の競争力向上「他社にどう勝つか」

トップは語る

 □ローソン社長兼最高執行責任者 竹増貞信さん(46)

 --景気の現状や消費の動向をどうみる

 「楽観はできないが、健康志向を取り込んだ商品などお客さまの支持があるものは売れている。ただ、タマゴや牛乳などの価格には非常にシビアで近隣の店より少しでも高いと売れない。消費税増税は、社会保障や財政健全化の観点では必要だが、引き上げの時期は政府でよく議論して決めてほしい」

 --国内のコンビニエンスストア業界の見通しは

 「数についてははっきり言えないが、役割はもっとある。熊本地震の時もそうだが、各店のオーナーや店長は『こんな時こそ店を開けないといけない』といった感じで非常に当事者意識が高い。街におけるコンビニ像は変わってきている」

 --業界再編で、店舗数が2位から3位になる

 「確かに店舗数では3位になるが、数や全体の売上高ではなく、個々の店の質、競争力をいかに高めるかが重要だ。地域やお客さまに愛されて、一店一店を大事にして、他社にいかにして勝っていくかが最優先だ。結果として店舗数や売上高がある」

 --大手3社の中では海外進出が遅れている

 「海外進出は筆頭株主である三菱商事の経営資源を活用させていただき、協業していきたい。進出から20年を迎える中国・上海は今夏には550店ぐらいになるだろう。ステージが変わってきた。そのノウハウを各地で生かして、進出スピードを加速させたい」

 --ポプラ、スリーエフとの資本業務提携の効果は

 「一番大事なのは、それぞれ違う文化や歴史を持って成長してきた会社なので理解し合うことだ。ポプラさんとは付き合いが長くなり、山陰地方の共同出店も順調。今後も突っ込んだことをやっていく。スリーエフさんも同様で、これからしっかり手を組んでやっていく」

【プロフィル】竹増貞信

 たけます・さだのぶ 大阪大経卒。1993年三菱商事入社。2014年5月ローソン入社。同社副社長を経て2016年6月から現職。大阪府出身。