出光創業家、取締役要求も 経営側、協議再開を要請

 

 出光興産は15日、昭和シェル石油との合併計画に反対している出光の創業家に協議の再開を改めて呼び掛ける見解を発表した。創業家側が当初、合併による影響力低下に懸念を示していたことや、取締役への参加を要求していたことも明らかにした。

 協議の経緯の公表に踏み切ったことについて「(創業家側の主張に)当社の認識と齟(そ)齬(ご)がある部分も一部存在する」と説明した。創業家側は9日に経営陣を批判する文書を経営側に送付していた。

 出光の経営側は創業家と7月11日に会談したが、物別れに終わっている。