宮城と福島の生協が合併検討 東北初

 

 みやぎ生協(仙台市)は12日、小売りの競争力強化や経営効率化のため、コープふくしま(福島市)、福島県南生協(同県矢吹町)と合併に向けた協議を始めたと発表した。都道府県域を越えた生協合併は既に関東や関西で実現しているが、東北では初めて。3生協は組合員の理解を得た上で、2019年3月の新組織発足を目指す。

 みやぎ生協の倉田秀昭機関運営部長は12日に仙台市で記者会見し「合併により大規模になるメリットを生かし、安価な商品提供や新規店舗の出店が可能になる」と語った。東北の他の生協との合併については「現段階で具体的な考えはない」と述べた。

 都道府県域を越えた生協合併は11年に兵庫と大阪の2生協で実現。13年には、埼玉、東京、千葉の3生協と、神奈川と山梨、静岡の3生協もそれぞれ合併した。