出光の月岡社長「従来通り創業家を説得していく」
出光・昭和シェル経営統合延期 会見詳報(4)完--ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS)からの昭和シェル石油株の取得を「検討する」としているが、見通しはどこまでついているのか。TOB(株式公開買い付け)を行わない方針は変わらないか
月岡隆・出光興産社長「現時点で変更はない。ただし(昭シェルの)亀岡社長がおっしゃった通り、株式売買は経営統合を前提に成立するので、(昭シェルが)現状をRDSにご説明されていると承知している。私共からは、契約上の守秘義務があるので話せないが、予定通り取得する。(TOBについては)従来通りの計画で創業家を説得していく考えに変わりない」
亀岡剛・昭和シェル石油社長「RDSにも理解していただいている。見通しが立たない段階で当社が33.3%ぶら下がる(出光の関係会社になる)ことはない、そうRDSにはっきり申し上げている」
--代理人が間に入ることで、創業家との意思疎通が難しくなっているのか
月岡社長「話し合いをスムーズに進めるため、定時株主総会後に我々(経営陣側)も弁護士を立て、7月11日に協議した。その後、協議を続けるために弁護士同士で協議してきたという流れだ。直接協議する場を設けるために複数回、内容証明を送ったが、了解していただけない。しかしこの場を借りて『協議したい』との意思を伝えたい」
--経済産業省が進める石油業界の高度化対応については
亀岡社長「今回の統合とは全く関係がない」
月岡社長「たとえ統合がなかったとしても(生産効率を高める)第1次供給高度化、また第2次についても自社の範疇で対応できる。設備廃棄をしなくても強いネットワークができると確信している」
--統合延期を決めた経営責任は
月岡社長「統合に向けきちんと進める、それを果たすのが私の責任だ。その責任を全うすることしか考えていない」
--「創業家側から取締役を1人選任するように」との要望に対しては
月岡社長「そうした条件も含め、協議をさせていただかないと答えることもできない。『協議させていただきたい』というのが、今日の創業家へのメッセージだ。本当にそうしたこと(取締役選任)を求められるのかどうか、協議の場で答えが出る」
亀岡社長「経営統合をしっかり進めることが私の責任だ」
関連記事
- 【出光・昭和シェル経営統合延期 会見詳報(1)】出光の月岡社長「創業者の出光佐三氏がご存命なら統合に賛成」 昭和シェルの亀岡社長「時期は延期するが将来は…」
- 【出光・昭和シェル経営統合延期 会見詳報(3)】出光の月岡社長「1年以内に創業家説得」 昭和シェルの亀岡社長「白紙にはしない」
- 出光、昭和シェル株とも急落 合併延期報道で
- 出光と昭シェルの合併が延期 出光創業家の説得難航で 午後発表
- 出光、昭シェル株の取得時期10~11月に延期 「来年4月統合」は変えず
- 【出光・昭和シェル経営統合延期 会見詳報(2)】出光の月岡社長「ある時点から創業家側の考え変化」 昭和シェルの亀岡社長「大株主が反対していては困難」
- その他の最新ニュースはこちら