出光の月岡社長「従来通り創業家を説得していく」

出光・昭和シェル経営統合延期 会見詳報(4)完
会見する出光興産の月岡隆社長(右)と昭和シェル石油の亀岡剛社長=13日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

 --ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS)からの昭和シェル石油株の取得を「検討する」としているが、見通しはどこまでついているのか。TOB(株式公開買い付け)を行わない方針は変わらないか

 月岡隆・出光興産社長「現時点で変更はない。ただし(昭シェルの)亀岡社長がおっしゃった通り、株式売買は経営統合を前提に成立するので、(昭シェルが)現状をRDSにご説明されていると承知している。私共からは、契約上の守秘義務があるので話せないが、予定通り取得する。(TOBについては)従来通りの計画で創業家を説得していく考えに変わりない」

 亀岡剛・昭和シェル石油社長「RDSにも理解していただいている。見通しが立たない段階で当社が33.3%ぶら下がる(出光の関係会社になる)ことはない、そうRDSにはっきり申し上げている」

 --代理人が間に入ることで、創業家との意思疎通が難しくなっているのか

 月岡社長「話し合いをスムーズに進めるため、定時株主総会後に我々(経営陣側)も弁護士を立て、7月11日に協議した。その後、協議を続けるために弁護士同士で協議してきたという流れだ。直接協議する場を設けるために複数回、内容証明を送ったが、了解していただけない。しかしこの場を借りて『協議したい』との意思を伝えたい」

 --経済産業省が進める石油業界の高度化対応については

 亀岡社長「今回の統合とは全く関係がない」

 月岡社長「たとえ統合がなかったとしても(生産効率を高める)第1次供給高度化、また第2次についても自社の範疇で対応できる。設備廃棄をしなくても強いネットワークができると確信している」

 --統合延期を決めた経営責任は

 月岡社長「統合に向けきちんと進める、それを果たすのが私の責任だ。その責任を全うすることしか考えていない」

 --「創業家側から取締役を1人選任するように」との要望に対しては

 月岡社長「そうした条件も含め、協議をさせていただかないと答えることもできない。『協議させていただきたい』というのが、今日の創業家へのメッセージだ。本当にそうしたこと(取締役選任)を求められるのかどうか、協議の場で答えが出る」

 亀岡社長「経営統合をしっかり進めることが私の責任だ」