広島カープ、タイアップ商品も販売好調 経済効果は360億円にも

 
東京・銀座の広島県のアンテナショップでは、カープの優勝効果で、店内は連日賑わっている=24日

 プロ野球セ・リーグで25年ぶりに優勝した広島。地元では商戦が盛り上がりを見せている。その人気を取り込もうと、食品や飲料、日用品メーカーが、さまざまなタイアップ商品を投入しているが、いずれも販売は好調だという。日本ハムとの日本シリーズで勝てば、32年ぶりの日本一となるだけに、さらに商戦が盛り上がりそうだ。

 「カープ、カープ、カープ広島」-。カープの応援歌が流れる東京・銀座にある広島県のアンテナショップ「TAU(たう)」ではカープの優勝効果で、連日賑わいをみせている。

 村上祥平店長は「リーグ優勝した9月は関連グッズの販売が昨年の3~4倍だった」と話す。先週末、日本シリーズが開幕し、また客足が伸びている。一番人気は今季限りで引退する黒田博樹投手のユニホームで、もう在庫がないという。

 選手をプリントしたスナック菓子「うまい棒」を販売するフェイスウィン(大阪市西区)も、「9月は前年よりも2.5倍売れた」と話す。例年は8月に生産を止めるが、今年はまだ稼働中だ。

 カルビーも中・四国限定で春から広島のマスコットキャラクター「カープ坊や」をデザインした「かっぱえびせん」を数量限定で販売しているが、「今年は再発売を2度実施した」(広報)ほどの人気だ。

 ビール大手では、アサヒビールが9月に中国地方で優勝を記念した「スーパードライ」を発売。キリンビールも「一番搾り」で応援デザイン缶を広島県限定で発売し、いずれも売れ行きは好調という。

 一方、広島を応援する女性「カープ女子」人気もあり、さまざまなタイアップ商品が生まれている。美容材料販売のカトレア(広島市南区)は、2月に容器にマスコットキャラクターをデザインしたUVクリームなどを発売し、想定の2倍以上を売り上げた。

 作業服の原田(山口県防府市)も“赤ヘル”仕様の作業用ヘルメットを昨年10月から売り出し、年間300個の目標に対して、すでに1000個の販売を達成し、現在は予約待ちの状況だ。

 日本百貨店協会による9月の既存店売上高速報でも、東京や大阪、名古屋が苦戦する中、広島は11カ月ぶりのプラスで、前年同月比4.7%増だった。

 関西大の宮本勝浩名誉教授はリーグ優勝で広島県に約331億円の経済効果があると試算したが、「7試合すべて対戦し、日本一になった場合、さらに25億~30億円の経済効果がある」と話している。

■広島カープとのタイアップ商品