電機7社、円高で減収1兆円超 ソニーは最終益77%減 9月中間決算 

 

 東芝を除く電機大手7社の平成28年9月中間連結決算が1日、出そろった。円高に伴う輸出不振などが業績の足かせとなり、全社が減収となった。為替の影響による減収幅は7社合計で1兆円を超えた。国内IT市場の低迷も響き、通期業績でもNECを除く6社が減収を予想している。

 ソニーが1日発表した中間決算は最終利益が前年同期比77・6%減の260億円と大幅減益だった。円高による営業減益幅がエレクトロニクス分野で469億円に上り、半導体分野は42億円の営業赤字に転落した。

 熊本地震で工場が被災して部品調達が困難になり、デジタルカメラ販売の低迷に拍車がかかったことも減益要因となった。電池事業を村田製作所に売却することに伴い328億円の損失を計上したことも業績を圧迫した。

 台湾・鴻海精密工業の傘下に入ったシャープは戴正呉社長が初めて1日の決算会見に出席。営業損益は7900万円とわずかながら黒字に転換したが、454億円の最終赤字を計上。鴻海とのシナジー効果を見込むものの、通期業績も418億円の最終赤字を予想している。

 円高による減収幅は日立製作所が3200億円、パナソニックが2900億円、三菱電機が1270億円などと、5社が1千億円を超えた。

 日立は「為替の影響を除けば計画より300億円上振れた」(西山光秋専務)と説明した。前年同期が営業赤字だった富士通とシャープを除き、5社が営業減益となった。

 各社は子会社や事業売却など事業再編に踏み込み、収益構造の改善を急ぐが、通期業績は2%の増収を見込むNECを除く6社が減収を予想。収益力の底上げにはなお時間がかかりそうだ。