資生堂の1~9月期、最終益が実質過去最高 高級品売れる
資生堂が9日発表した1~9月期連結決算は、最終利益が371億円となった。前期は決算期変更に伴い、4~12月の変則決算だったため比較できないが、前年の1~9月と比べた場合、2.35倍で実質的に過去最高益となる。インバウンド(訪日外国人)効果もあって高級化粧品の国内販売が好調だったほか、構造改革に取り組んでいる中国事業の復調ぶりも目立った。
売上高は6227億円、本業のもうけを示す営業利益は387億円。前年1~9月との比較では、それぞれ1.3%減、17.1%増となる。
インバウンドによる売り上げは、7~9月だけで約80億円と前年の同じ期間に比べ14%増えた。空港免税店や百貨店の販売が好調だった一方、ドラッグストアの売り上げは前年を下回った。
昨年1~9月に20億円の営業赤字だった中国事業は43億円の黒字に浮上。中国では主力のスキンケアブランド「エリクシール」を来年3月に本格投入することも明らかにした。
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