R&I、シャープ格付けを1段階引き上げ コスト削減評価

 

 格付投資情報センター(R&I)は7日、シャープの発行体格付けを「シングルB」から「シングルBプラス」に1段階引き上げたと発表した。親会社となった台湾の鴻海精密工業と部材を共同調達するなどして費用の削減が進んでいると判断したため。

 ただ、需要が激しく増減する液晶パネル事業への依存度が高く、同事業が不振に陥った際の影響を「吸収できる財務基盤を構築できているとはいえない」とし、今後の収益力などを慎重に見極め、格付けに反映させる方針を示した。