JDI、有機EL開発企業を子会社化 液晶と成長事業の両輪に
液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)が、ソニーとパナソニックの有機EL開発機能を統合した「JOLED(ジェイオーレッド)」の過半の株式を取得して子会社化する方針を固めたことが13日、分かった。月内にも発表する見通し。
JDIはJOLEDに15%出資しているが、官民ファンドの産業革新機構から35%超のJOLED株を譲り受け、出資比率を50%超に引き上げる。スマートフォンや車載向けを中心とした液晶パネル事業と、テレビ向けなど大・中型用途向けの有機EL事業を今後の成長の両輪とする。
日立製作所と東芝、ソニーの液晶事業を統合して2012年に発足したJDIは、スマホ用液晶の需要減などにコスト削減が追いつかず16年3月期まで2期連続で最終赤字だった。
革新機構は、資金繰りが悪化したJDIの大株主で、同社に対して劣後債などで新たに750億円規模の資金支援を検討している。JOLEDには現在、革新機構が75%、JDIが15%、ソニーとパナソニックがそれぞれ5%ずつ保有している。
有機ELパネルは液晶よりも薄く画質が鮮明なのが特徴で、次世代ディスプレーとして期待されている。日本勢は事業化に遅れ、韓国サムスン電子とLGディスプレーが世界シェアの大半を占めている。
JDIはスマホや車載用など小型の液晶パネルが主力。JOLEDは20インチ以上の有機ELパネルを手掛けている。研究開発部門や営業部門を統合することにより、韓国や台湾、中国メーカーに対抗できる事業競争力を整えたい考えだ。
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