日立製作所 東原敏昭社長「原発は重要なエネルギー」

 
日立製作所の東原敏昭社長(菊本和人撮影)

 --世界情勢が揺れ動く中、市場の見通しは

 「英国の欧州連合(EU)離脱決定にトランプ氏の米大統領選勝利など、何が起こるかわからない。固定観念を持たず、すべてのデータを見るというのが昨年の教訓だ。為替レートも1ドル=100~120円の幅で振れるものだとして準備したい」 

 --本格化していく英EU離脱決定の影響は

 「鉄道事業や原子力発電所など(日立の)英国での事業について輸出面で心配されていると思う。しかし日立の事業がどうこうより、EUと英国の間の貿易に今後障壁ができることによるEU圏全体の景気のスローダウンの方が心配だ」

 --原発輸出には逆風もあるが今後の見通しは

 「エネルギーのベストミックスは全体で見なければならない。経済発展や地球温暖化の問題もある。産業を各国で興していく上で、エネルギーは非常に重要だ。単に原子力についてゴー・オア・ノットゴーでなく、そうした全体の流れの中で(各国で)国民議論にしていかねばならない。私は原子力は重要と考える」

 --設備投資計画は

 「中長期的にはあらゆるモノがインターネットにつながる『IoT』で、相当に大きな成長があるとみている。キーワードは『つながる』。昨年立ち上げたIoTのサービス基盤『ルマーダ』を活用し生産、物流、決済という一連のつながりで全体最適を見ていくビジネスへ、投資を行う」